遠隔臨場の360度カメラ
遠隔臨場を解説
遠隔臨場に360度カメラが活用できると聞いたのだが。
はい、360度カメラを活用することでさまざまなメリットが得られますので、注意点とともに解説していきます。
360度カメラで遠隔臨場を行うメリット
全体の把握が可能
360度カメラは、1回の撮影で360度の撮影が可能となる点が特徴です。通常のカメラの場合には、1つの方向からしか見ることができませんが、360度カメラの場合は全ての方向から見られるため、空間全体の把握が可能となる点が非常に大きなメリットといえます。
360度カメラを使用すれば、空間全体の把握を行うために写真を複数枚撮影する必要はありません。さらに写真を複数枚使って確認するよりも、1回で撮影したものの方が現場の様子を把握しやすいといえます。詳細部分まで確認できるようになり、作業の効率化にもつなげられるでしょう。
撮影漏れや見逃しを防げる
現場確認のために撮影を行う際には、「撮影漏れ」などのトラブルが発生する可能性はゼロではありません。しかし、360度カメラを使用すると1回の撮影で360度を撮影できるため、死角を作りにくい点がポイント。そのため、確認を行う際に必要となる部分の撮影漏れが発生するリスクを抑えられます。撮影漏れの発生リスクを抑えられるということは、撮り直しによる時間のロスも防げます。
また撮影漏れがないために見逃しも防止でき、業務効率のアップも期待できます。
撮影時にカメラの向きを変える必要がない
撮影を行う際、カメラスタンドを使用するといったケースもあるでしょう。しかし、従来のカメラを使用する場合、現場全体を撮影するには人の動きに合わせてカメラの向きを変える必要があり、手間だと感じるケースもあるかもしれません。
360度カメラを使用する場合にはカメラの向きを変える必要はなく、撮影の手間を軽減することにもつなげられます。
360度カメラで遠隔臨場を行う際の注意点
プライバシーへの配慮が必要
1回の撮影で360度撮影できる点は非常に便利ですが、使用する場合にはプライバシーへの配慮を行う、という点に注意することが大切です。撮影時に注意するべきものの例としては、無関係な人や物が映り込まないかといった点や、社外秘の情報が映り込んでしまわないかといった点などが挙げられます。注意しないとうっかり映してはいけないものが映り込んでしまう可能性もありますので、注意しながら撮影を進めていきましょう。
ウェアラブルカメラよりも解像度が低い場合がある
使用する360度カメラによっては、ウェアラブルカメラと比較すると解像度が低いといったケースもあります。解像度が低いカメラで撮影を行った場合には、細かい部分までしっかりと確認できない可能性もあります。
以上から、細かい部分までの確認が求められる場合など、高い解像度が必要であると考えられる場合には、ウェアラブルカメラやスマートフォンのカメラを併用して撮影を行うことが求められる場合もあります。
360度カメラを使用すると遠隔臨場の幅が広がりそうだな。しかし、どのような360度カメラを選べばいいのだろう?
近年のカメラは画質も向上して綺麗なものが多いですが、重要なのは映像を受信する側の通信速度と高画質伝送です。
どういうことか教えてくれ。
まず通信速度についてですが、遠隔臨場を行う時にはリアルタイムで映像を転送できれば、その分現状把握のためにかける時間を短縮できることになります。業務効率化に取り組みたい場合には注目したいポイントです。
なるほど。
そして高画質伝送が可能なものを導入すれば、現場の状況を詳細まで確認できますので、見落としのリスクを下げることにもつなげられます。
確かにそうだな。ちなみに、おすすめの製品はあるだろうか?
これらの条件を満たす製品としては、ソリトンシステムのZao-Xがおすすめです。
ソリトンシステムズ社のZao-Xとは
360度カメラとの連携を行える
ソリトンシステムのZao-Xは、こちらの記事で紹介してきたような360度カメラとの連携が可能である点が大きな特徴となっています。遅延することなく4Kの映像を送信できるため、スムーズな遠隔臨場が可能となる点が注目しておきたいポイントといえます。また、360度カメラ以外にもドローンとの連携も可能となっています。
以上から、現場での状況をリアルタイムで確認できるといった点がポイントといえるでしょう。
高画質の動画転送が可能
遠隔臨場を行う場合には、リアルタイムで現場を確認するためにも動画転送がスムーズに行えるかといった点は重要なポイントとなってきます。Zao-Xは、オリジナルの映像転送プロトコルと優れた圧縮効率が特徴のH.265/HEVCを組み合わせることによって、高画質での動画転送を実現している点が特徴といえます。
映像を取り込みながらエンコードを行っており、それぞれの処理を高速化・並列化して遅延の短縮を実現。モバイル回線における4K/60fps伝送によって安定した映像配信が可能となります。
さまざまな環境での映像伝送に対応可能
Multi Link Unit(MLU)は、Zao-X用専用として用意されている通信ユニットです。これは複数キャリア4回線のSIMを挿して利用できるため、さまざまな環境で行う映像伝送に対応できる点が大きな特徴となっています。
Zao-XとUSBケーブルで接続するだけで使用が可能となっているため、手軽に遠隔臨場を行える点が導入のメリットといえるでしょう。
