遠隔臨場のカメラ
遠隔臨場を解説

遠隔臨場で使いやすいウェアラブルカメラを探しているのだが。

はい、性能と使い勝手の良さが重要になるので、解説いたします。
遠隔臨場のカメラはWeb会議システムでも大丈夫?
国土交通省の資料によると遠隔臨場に使用する機器、仕様として動画撮影用のカメラ(ウェアラブルカメラ等)とWeb会議システム等という記載があります。そのためWeb会議システムとのセットは想定内と言えます。
しかしWeb会議システムならなんでも使えるわけではありません。通信回線速度や映像・音声の仕様に関する参考値が示されており、遠隔臨場で使用するには、利用環境や電波状況に応じた性能があるのものを選ぶ必要があります。
ウェアラブルカメラとは?
ウェアラブルカメラとは、装着できる(=wearable)カメラのことです。通常のカメラは、カメラを手に持ち撮影をします。一方、ウェアラブルカメラは、体の一部に装着して、カメラを取り付けている人の目線で、映像をみることができます。ヘルメットに小さなカメラを付けるスタイルが一般的に知られていますが、肩や、胸のポケットなどにも、ウェアラブルカメラを着用することができます。カメラを手に持つ必要がないので、作業をしながら、撮影をすることが可能。事務所で、現場の作業状況を確認するために使用されることもあります。リモートワークとイメージがむずびつかない建設業ですが、ウェアラブルカメラは、「遠隔臨場」のツールになっています。ウェアラブルカメラは、一般的には軽量でコンパクトです。したがって、作業の妨げになることもありません。また、ウェアラブルカメラといっても、手に持って撮影することもできます。様々なアングルから撮影可能で、一万円以下で購入できるものもあります。
ウェアラブルカメラのメリット
ハンズフリーで撮影できる
ウェアラブルカメラのメリットは、まず第一に手で持つ必要がないことです。撮影する人が撮影以外の作業を、自由にこなすことができるため、建設現場でも作業状況もリアルに記録することができます。また、撮影者自身も撮影している意識がなく、作業に集中できるうえに周囲の人も撮影されてことが気にならないため、いつも通りの様子を記録できます。
アングルも自由自在
ウェアラブルカメラは、軽量でヘルメットやポケットなどにも装着できるため、あらゆる場所に取付可能です。例えば、ヘルメットに一台、 ズボンの後ろポケットに一台、足に一台など。ウェアラブルカメラを装着してる人の周囲360度、カバーすることが可能です。
リモートワークにも対応
ウェアラブルカメラを装着することで、リモートで検査や作業経過の確認を行うことが可能です。国土交通省では、建設現場へのリモートの取り組みとして「遠隔臨場」をすすめています。「i-Construction(アイ・コンストラクション)」では、ICTを活用し、2025年までに2割建設現場の生産性を向上させる目標を掲げていますが、その重要なツールとして、ウェアラブルカメラは注目されているのです。
ウェアラブルカメラのデメリット
機器の新規購入やレンタル・リースが必要
ウェアラブルカメラは、各家庭に一台あるといったような一般的な製品ではありませんから使用したい場合には、新規に購入する必要があります。まず、試しに使ってみたいという場合には、ウェアラブルカメラをレンタルやリースで借りることもできますが、いずれにしてもコストが発生します。また、使用目的や使用方法によっては、数台のウェアラブルカメラを用意する必要があることにも注意が必要です。
通信環境に左右される
撮影データを送信するタイプと、本体に記録するタイプの二種類のウェアラブルカメラがあります。遠隔で建設現場の様子などを確認したい場合には、データを送信するタイプのウェアラブルカメラを使用することが一般的です。データを送信するタイプのものは、Wi-Fiが使用できることが前提になります。したがって、通信環境が不安定であれば、ウェアラブルカメラで撮影した映像が途切れてしまうなど、事務所など離れた場所で、状況を確認できなくなります。
装着に工夫が必要
ウェアラブルカメラは、ヘルメットやポケットなどに装着可能ですが、必要な情報を撮影するためには装着する場所が重要になります。撮影者の目線の映像が必要であれば、ヘルメットや胸ポケットでなどに装着すれば良いでしょう。しかし、撮影者の背後や、側面の情報が欲しければ、後ろのポケットであるとか、作業の邪魔にならない前提で、腕や足に付けるなどの工夫が必要です。
遠隔臨場のカメラを選ぶポイント
過酷な状況下での使用に耐えられるものを選ぶ
建設現場や土木工事の現場は、天候が悪かったり土埃が舞っているといったように、過酷な状況となっていることがほとんどであるといえるでしょう。
さらに、屋外であることから過酷な暑さや寒さも予想されます。このような過酷な環境にも耐えられ、問題なく撮影が可能なカメラを選択する必要があります。
取り回しの良いものを選ぶ
いくら性能が良くても、カメラが作業の邪魔になってはいけません。例えば、作業員が着用しているヘルメットにウェアラブルカメラを装着したい場合、カメラが重すぎるとその重さでヘルメットが下がって前が見えなくなる可能性があります。またケーブルが必要なカメラを選択した場合には、ケーブルが邪魔をして作業に支障をきたしてしまう恐れもあります。
どのような状況で使用するのかを考え、取り回しの良さについても重視しながらカメラを選択することもポイントのひとつです。
現場の状況に合わせて選ぶ
遠隔臨場を行うのがどのような現場なのかを確認した上で、状況に合わせたカメラを選ぶのも大切なポイントです。
例えば夜間工事が発生するような現場であれば、暗所での撮影が可能となるように赤外線カメラを選んだり、録画機能が搭載されたカメラを選ぶのがおすすめです。それぞれの現場の状況に合わせ、作業員の負担にならずにしっかりと撮影できるカメラを選択することが大切です。
遠隔臨場におけるウェアラブルカメラは有用か
ウェアラブルカメラは必須とまではいきませんが、ハンズフリーで使えるため遠隔臨場の安全性の確保や歩行しながら使える利便性などを考えると有用といえます。
現場ではメジャーや検測ロッド、工事内容などがかかれた黒板を撮影することもあるため、状況に合わせて手持ちカメラやスマホとの使い分けが必要になるでしょう。
どのように選ぶべき?

ハンズフリーでできるウェアラブルカメラがあるとかなり役に立ちそうだが、さまざまな種類があって選びづらいぞ。

Web会議システムでは移動できなくなるため、身体につけて作業もできるウェアラブルカメラは生産性に直結します。さて、どう選ぶかですが、カギをにぎるのは画質と通信性です。

どういうことだ?

国土交通省の遠隔臨場30事例を紐解くと画質・通信性の悪さに悩まされたのが60%を超えています(令和4年3月の国土交通省の事例より)。単にウェアラブルなら良いのではなく、画質と通信性が両立したウェアラブルカメラを選ぶ必要がございます。

そんな製品があるなら教えてくれ!

「高画質・短遅延」を実現しているのが、1製品ございます(※)。ソリトンシステムズのZao Cloud Viewです。(※2022年12月調査時点、編集チーム調べ)
ソリトンシステムズ社のZaoウェアラブルとは?
はっきり見える高品質な映像を伝送


引用元:フォーラムエイト(https://www.forum8.co.jp/topic/IT-terms123.htm)
ZaoウェアラブルカメラはH.265コーデックと独自の映像伝送プロトコル「RASCOW」との組み合わせにより高い映像品質を維持できます。不安定なモバイル回線でも、作業の途中で途切れたり画質が著しく落ちることがなく映像もクリア。これまでソリトンシステムズ社が培ってきた遠隔臨場のノウハウが生かされています。
防塵防水機能つきで、過酷な環境でも問題なし
ウェアラブルカメラはさまざまな環境・シーンでの使用が想定されるため、粉塵や雨などにも耐えるIP66防塵防水に対応しています。IP66とはIEC(国際電気標準会議)およびJIS(日本工業規格)で定める保護等級の一つで、強風でも内部に粉塵が入ることがなく、豪雨の中でも浸水しない防塵防水仕様を示すものです。
ナイトモードで暗所でも映像を視認できる
Zaoウェアラブルには暗所でも赤外線ライトを照射することで撮影が行えるナイトモードが搭載されています。夜間に消灯してしまう現場や暗闇の中で撮影しなければならない状況になっても鮮明な映像配信が可能。ライブ中継中にナイトモードのボタンを押すだけで切り替えができるため、操作に手間取ることもありません。
SIM内蔵のため、ケーブルレスで作業が可能
カメラに加え、通信するデバイスの2つをケーブルにつないで伝送するケースが多いですが、Zaoウェアラブルはケーブルレスで映像の伝送が可能です。ケーブルがないことで作業も安全に行うことができます。
Zaoウェアラブルはさまざまな場所につけられる


Zapウェアラブルは治具を変更できるので、ヘルメットにつけたり、ハーネスにつけるなど、臨機応変にできます。GoProアタッチメントとの接続も可能で、使いやすさにも定評があります。
Zaoウェアラブルの魅力を解説
株式会社ソリトンシステムズ
引用元:ソリトンシステムズ(https://www.soliton.co.jp/lp/enkaku/)
電波状況に左右されず、
夜間作業も問題なし
弊社のZaoウェアラブルは、独自の映像伝送プロトコルRASCOW搭載により電波状況に左右されにくい仕様になっています。また、ナイトモードがあるので、夜間作業や暗所での映像伝送も可能です。
一般的なウェアラブルカメラはカメラと送信端末が別のケースが多いですが、弊社のものはSIM内蔵でカメラと送信機能の一体型で利便性が高く、そのSIMは「上り無制限」の回線のため、容量の制限を受けません。
遠隔臨場のカメラに関するアンケートを実施
今回、建設業勤務かつ建設現場で遠隔臨場の経験がある109名を対象に建設現場での遠隔臨場に関するアンケート調査を実施しました。
遠隔臨場について、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
遠隔臨場の現場で使用しているカメラについて

対象:「建設現場で遠隔臨場の経験がある」と回答した20歳以上~65歳以下の男女109名
期間:2023年5月8日~5月19日実施(調査機関:Fastask)
「遠隔臨場の現場で使用しているカメラを教えてください(複数回答可)」でアンケートを実施しました。
「スマホ・タブレットのカメラ」と「専用のウェアラブルカメラ」と答えた方57人で同数、「スマートグラス」と答えた方が32人、「ドローンカメラ」と答えた方が19人、「わからない」と答えた方が7人、「その他」と答えた方が1人、「回答しない」と答えた方が3人という結果になりました。
遠隔臨場をする上でスマホ・タブレットのカメラの性能について

対象:「建設現場で遠隔臨場の経験がある」と回答した20歳以上~65歳以下の男女109名
期間:2023年5月8日~5月19日実施(調査機関:Fastask)
「遠隔臨場でスマホ・タブレットのカメラを利用しているかた向けにカメラの性能について」でアンケートを実施しました。
「カメラの性能で困ったことはない」と答えた方が14人、「カメラの性能が悪くて、映像がきれいに出力されなかった」と「通信環境の影響で映像出力されなかった」と答えた方が24人、「理由は不明だが、遠隔臨場の映像が出力されなかった」と答えた方が10人、「回答しない」と答えた方が2人という結果になりました。
スマホによってカメラの性能はさまざまではありますが、アンケートの結果、カメラの性能が悪くてキレイな映像が出力されなかったという意見も多くありましたので、性能の良いカメラは遠隔臨場で重要なことがわかります。
遠隔臨場をする上で専用ウェアラブルカメラの性能について

対象:「建設現場で遠隔臨場の経験がある」と回答した20歳以上~65歳以下の男女109名
期間:2023年5月8日~5月19日実施(調査機関:Fastask)
「遠隔臨場で専用カメラを利用しているかた向けにカメラの性能について」でアンケートを実施しました。
「カメラの性能で困ったことはない」と答えた方が14人、「カメラの性能が悪くて、映像がきれいに出力されなかった」と答えた方が24人、「通信環境の影響で映像出力されなかった」が21人、「理由は不明だが、遠隔臨場の映像が出力されなかった」が10人、「その他」が1人という結果になりました。
遠隔臨場での機材トラブルについて

対象:「建設現場で遠隔臨場の経験がある」と回答した20歳以上~65歳以下の男女109名
期間:2023年5月8日~5月19日実施(調査機関:Fastask)
「遠隔臨場での機材トラブルはどのようなものがありましたか?」とアンケートを実施しました。
アンケートでは「機材トラブルはない」と答えた方が13人、「カメラトラブル」と答えた方が30人、「通信トラブル」が59人、「機器の使い方がわからない」が14人、「わからない」が9人、「その他」と答えた方が1人、「回答しない」と答えた方が4人という結果になりました
今回のアンケートを総括すると、遠隔臨場で利用するカメラの性能と通信環境が重要だということがわかりました。
カメラの性能が良くても通信環境が悪い場合はデータが送信先に遅れないということもあるため、カメラの性能と通信環境どちらも良い環境を整備することが重要です。
ソリトンシステムズとは
1979年設立時から通信ネットワーク機器やシステムを開発に取り組んできた会社です。
セキュリティ対策も含めたネットワークソリューションや半導体デバイスの開発も手掛けており、新しい技術にも積極的にチャレンジ。遠隔臨場サービスはそうした高度な技術に支えられ、現場の要望に応えるシステム仕様になっています。
