映像の画質が粗い
遠隔臨場を解説
工事現場から送る映像をクリアにしたいのだが。
遠隔臨場でカギをにぎる画質。実はここに困っている事例は多いようです。ここでは画質のトラブルや機器の選び方について解説します。
遠隔臨場で高画質が必要な理由
遠隔臨場は国土交通省でも推進されていますが、実施するにあたっては実施要領に定められている要件を満たす必要があります。これは年度ごとに改正されることがあるため、常に最新の情報をチェックしておく必要がありますが、2023年度(令和5年度)に定められている要件のうち、画質については「映像:画素数640×480以上(カラー)、フレームレート15fps以上」と記載されています。ただし、この要件は必須ではなく「技術動向などを見て受発注者間にて協議のうえで判断」するものとされています。
また、実際に遠隔臨場を行うにあたっても何が何だかわからないような映像では正確な臨場業務が行えません。従って、遠隔臨場を行うにあたっては高画質が求められているのです。
遠隔臨場、画質でこんな悩みはありませんか?
遠隔臨場システムを導入した企業が課題としているもののなかで画質に関するものをピックアップしました。
- プルフローリング等のたわみの確認では若干映像で確認しづらい。
- 全体的に解像度が良く、十分活用できる精度であったが、部材の細かな寸法については、解像度が悪く確認出来ない場合もあった。
- 舗装のクラックは、カメラでは確認しづらい点もあった。特に、夜間立会は照明で反射するため、難しい。
- 岩判定では、画像の粗さや色合いにより、確認が困難な場合がある。
- 雨や直射日光によりタブレット画面に見にくい場合があった。
参照元:【PDF】国土交通省「建設現場における遠隔臨場 事例集(令和4年3月)」(https://www.mlit.go.jp/tec/content/001473626.pdf)
解決できる機器とは?
映像で確認できないというケースが多いな。
画質に課題を感じているケースは、web会議システムを使っていることが多いです。現場の通信性、パソコンのスペックに依存する部分もあるので、機器選びはとても重要になります。
画質に優れた機器はあるのか?
画質とともに見逃せないのは通信性です。国土交通省の遠隔臨場30事例を紐解くと、この2つに課題を感じたのが60%を超えていますから(レうわ4年3月)。画質・通信性ともに優れている製品は、この業界でただひとつ(※)。ソリトンシステムズ社のZao Cloud Viewです(※2022年12月調査時点、編集チーム調べ)。
ソリトンシステムズ社のZao Cloud Viewはなにが違う?
Zao Cloud Viewが高画質を実現できる要因
ソリトンシステムズ社が遠隔臨場パックとして提供するZao Cloud View。汎用Web会議システムの代用ではなく、独自開発の技術により遠隔臨場に求められる高品質な映像配信を実現しています。
独自の映像伝送プロトコルRASCOWによりモバイル回線でもはっきり見える映像を配信。さらにZaoウェアラブルカメラには暗所でも鮮明なナイトモードや悪天候にも耐えるIP66防塵防水に対応。現場重視の機能を搭載しています。
Zao Cloud Viewのそのほかのメリット
通信技術が高い

引用元:ソリトンシステムズ(https://www.soliton.co.jp/lp/enkaku/)
遠隔臨場でよくある不安定な通信の課題を解決するために、もともと圧縮効率が良いとされるH.265コーデックと独自の映像伝送プロトコル・RASCOWを組み合わせ、高品質画像が途切れることなく伝送できる仕組みを構築。また暗号化を標準でサポートし、有事の際の遠隔ロック・遠隔サポート機能などセキュリティ面も整っています。
Zao-Xは4K・5G対応しカメラとの連携も可能
Zao-Xには複数キャリアの回線を束ねて伝送するマルチリンク機能が搭載されており、より太く安定した伝送を実現しています。4Kでの映像伝送に対応しており、圧倒的な高精細映像をモバイル回線で簡単に伝送することができます。また、4G/LTEや次世代通信の5G・MECでも伝送可能であり、旧世代のものと比較すると同一ビットレートでの画質は約2倍に向上しています。
Zao-Xはドローンや360°カメラとの連携も可能

引用元:ソリトンシステムズ(https://www.soliton.co.jp/lp/enkaku/)
高所作業の点検などで活躍するドローンと、4Kの映像が送れる360°カメラとの連携も可能です。容量が大きいデータも問題なく送れますし、映像をその場でチェックできるため社内に持ち帰って確認するという手間もなくなります。
ハンズフリーのZaoウェアラブルもある


引用元:ソリトンシステムズ(https://www.soliton.co.jp/lp/enkaku/)
Zao Cloud Viewは状況によりタイプを選べるようになっており、「動く現場」のために開発されたハンズフリー可能なZaoウェアラブルもあります。撮影した映像・音声データは国内のクラウドサーバーに保存され、サーバーを介してリアルタイム映像配信だけでなく位置情報や音声共有も可能となっています。
SIMカードが内蔵されていることも大きく、カメラと通信デバイスをケーブルでつなぐ必要がなくケーブルレスで安全に作業をすることができます。
治具を変えることでヘルメットやハーネスなど、身に着ける場所を変えられるのも見逃せません。
手軽にスマホでの遠隔臨場も可能

引用元:ソリトンシステムズ(https://www.soliton.co.jp/lp/enkaku/)
専用カメラや大規模な機材を用意しなくてもスマートフォンにインストールするだけで手軽に遠隔臨場が実現するアプリも提供しています。ソリトンシステムズ社の高い技術力により、H.265による高画質中継が可能。スマホはiOSとAndroidの両方の動作環境に対応しており、予算がない場合も低コストですぐにスタートできます。
スマホの性能で映像伝送できるので、スマホ自体が高解像度のものや手ぶれ補正がついている場合、それを活かすことができます。
遠隔臨場に使いやすい機能
Zao Cloud Viewは、「高画質映像配信」や「双方向音声」といった画質や音質以外にも遠隔臨場において使いやすい機能がいくつか搭載されています。システムにおいてはインターフェイスも非常に重要ですが、Zao Cloud Viewでは「現場側の状況を見ながら複数拠点間で確認する」という状況に適している遠隔臨場用のUI(ユーザーインターフェイス)となっています。また、どこからの映像なのかを地図上に表示することができるため、映像と併せて送信元を確認することも可能です。さらに配信される映像についてはすべてクラウド上にデータが蓄積されるため、過去に撮影された映像は位置情報と一緒に後から見返すことができます。
そして受信側の映像に対してリアルタイムで注釈を書き込めるアノテーション機能も搭載されており、注視してほしい部分をクローズアップして共有することもできます。それと併せて受信側で映像を閲覧している時に、気になる場面をキャプチャして静止画を保存する事も可能になっているため、報告書作成などにおいて役立つでしょう。
遠隔臨場における画質の考え方
株式会社ソリトンシステムズ

引用元:ソリトンシステムズ(https://www.soliton.co.jp/lp/enkaku/)
ただ映ればいいではなく、
高画質をリアルタイム映像で伝送するという考え方
「ただものが映っていればいい」というレベルではなく、施主、発注元様との間の信頼関係を構築する過程で、現場の状況正確に伝える必要があります。その点で、「高画質なリアルタイム映像を伝送する」という視点が必要です。
そのためにはまず、通信の安定性が大前提で、材料確認の際に計器やメジャーの寸法をミリ単位で映し出すこと、仕上がりの色むらやヒビ、サビ等がないことを詳細に映し出す高画質な映像伝送の仕組みを構築することが必要です。弊社のZao Cloud Viewは高画質・短遅延を実現しています。
遠隔臨場のカメラに関するアンケートを実施
今回、建設業勤務かつ建設現場で遠隔臨場の経験がある109名を対象に建設現場での遠隔臨場に関するアンケート調査を実施しました。
遠隔臨場について、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
遠隔臨場の現場で使用しているカメラについて

対象:「建設現場で遠隔臨場の経験がある」と回答した20歳以上~65歳以下の男女109名
期間:2023年5月8日~5月19日実施(調査機関:Fastask)
「遠隔臨場の現場で使用しているカメラを教えてください(複数回答可)」でアンケートを実施しました。
「スマホ・タブレットのカメラ」と「専用のウェアラブルカメラ」と答えた方57人で同数、「スマートグラス」と答えた方が32人、「ドローンカメラ」と答えた方が19人、「わからない」と答えた方が7人、「その他」と答えた方が1人、「回答しない」と答えた方が3人という結果になりました。
遠隔臨場をする上でスマホ・タブレットのカメラの性能について

対象:「建設現場で遠隔臨場の経験がある」と回答した20歳以上~65歳以下の男女109名
期間:2023年5月8日~5月19日実施(調査機関:Fastask)
「遠隔臨場でスマホ・タブレットのカメラを利用しているかた向けにカメラの性能について」でアンケートを実施しました。
「カメラの性能で困ったことはない」と答えた方が14人、「カメラの性能が悪くて、映像がきれいに出力されなかった」と「通信環境の影響で映像出力されなかった」と答えた方が24人、「理由は不明だが、遠隔臨場の映像が出力されなかった」と答えた方が10人、「回答しない」と答えた方が2人という結果になりました。
スマホによってカメラの性能はさまざまではありますが、アンケートの結果、カメラの性能が悪くてキレイな映像が出力されなかったという意見も多くありましたので、性能の良いカメラは遠隔臨場で重要なことがわかります。
遠隔臨場をする上で専用ウェアラブルカメラの性能について

対象:「建設現場で遠隔臨場の経験がある」と回答した20歳以上~65歳以下の男女109名
期間:2023年5月8日~5月19日実施(調査機関:Fastask)
「遠隔臨場で専用カメラを利用しているかた向けにカメラの性能について」でアンケートを実施しました。
「カメラの性能で困ったことはない」と答えた方が14人、「カメラの性能が悪くて、映像がきれいに出力されなかった」と答えた方が24人、「通信環境の影響で映像出力されなかった」が21人、「理由は不明だが、遠隔臨場の映像が出力されなかった」が10人、「その他」が1人という結果になりました。
遠隔臨場での機材トラブルについて

対象:「建設現場で遠隔臨場の経験がある」と回答した20歳以上~65歳以下の男女109名
期間:2023年5月8日~5月19日実施(調査機関:Fastask)
「遠隔臨場での機材トラブルはどのようなものがありましたか?」とアンケートを実施しました。
アンケートでは「機材トラブルはない」と答えた方が13人、「カメラトラブル」と答えた方が30人、「通信トラブル」が59人、「機器の使い方がわからない」が14人、「わからない」が9人、「その他」と答えた方が1人、「回答しない」と答えた方が4人という結果になりました
今回のアンケートを総括すると、遠隔臨場で利用するカメラの性能と通信環境が重要だということがわかりました。
カメラの性能が良くても通信環境が悪い場合はデータが送信先に遅れないということもあるため、カメラの性能と通信環境どちらも良い環境を整備することが重要です。
ソリトンシステムズ社ってどんな会社?
「独創性」と「感動」にこだわり1979年の設立以来、常に新しい技術に挑戦してきた開発会社です。日本のLANのパイオニア的存在として知られており、ネットワークの設計・構築はもちろん、プロトコルソフト開発や半導体LSIの設計も手掛けており、同社の遠隔臨場の関連製品にもオリジナル技術が採用されています。
