遠隔臨場の製品、課題をどう解消できる?
遠隔臨場を解説
遠隔臨場にも課題はあるのだな。
ええ、では現場でよくある悩みや課題をご紹介します。解決するためのおすすめ製品もあります。
うむ、それは是非教えて欲しい。
国土交通省の事例からみる遠隔臨場の課題
国土交通省は建設現場における遠隔臨場についての事例集を作成しています。そこで見えてくるのが、遠隔臨場導入による効果と課題です。悩みの大半は通信が途切れる、画質が悪いなど性能や安定性に関連するものです。
また夜間や荒天時に使えないなど作業環境に影響される部分や撮影の際に注意が散漫になる、手がふさがるといった安全性に関わる指摘もあります。それらの適切な対処のためには根本原因をしっかり把握することが重要です。
参照元:【PDF】国土交通省「建設現場における遠隔臨場 事例集(令和4年3月)」(https://www.mlit.go.jp/tec/content/001473626.pdf)
映像の画質が粗い
遠隔臨場において画質を課題としている現場が多いことが導入事例からわかります。映像はあっても解像度が低く細部までの確認ができない、画像の粗さや色合いの違いが気になるなど性能が遠隔臨場の実用レベルに達していないことが原因です。これらは機器の品質に依存するため、高レベルのものに変更することで解決できます。
通信が途切れる
映像の問題と同じくらい課題として挙げられるのが通信の途切れや不安定さです。音声や画像がフリーズする、途中で映像が途切れるなど作業を途中で中断せざるを得なくなり効率が悪くなります。Web会議システムで代用すると通信技術が低いものがあるため、遠隔臨場に実績があり圧縮技術に優れる製品を使う必要があります。
夜間に使用できない
夜間では暗くて確認ができなかったり照明を付けると反射して見えづらくなるといった問題があります。明るい環境でしか使用できないカメラは夜間工事で使用するのは難しくなるため、解決には性能の高いものへの変更が必要です。ソリトンシステムズ社には赤外線ライトを照射して撮影できるナイトモード搭載のものがあります。
安全性が損なわれる
遠隔臨場はカメラを使用しますので、撮影時に手が塞がってしまったり、足元への注意を欠くといった安全性に関わる課題が出てきます。その場合はハンズフリー対応のウェアラブルカメラが役に立ちます。機器選びの際には小型・コンパクトであることに加え、通信の安定と高画質を維持できるものを見つけ出すことが重要です。
